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2023 年度 研究成果報告書

ヒト急性GVHDにおける組織残存レシピエントT細胞の機能と臨床的意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08387
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関滋賀医科大学 (2022-2023)
名古屋大学 (2021)

研究代表者

村田 誠  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (40378063)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード造血幹細胞移植 / 移植片対宿主病 / T細胞
研究成果の概要

造血幹細胞移植後に急性GVHDを発症した患者からGVHD生検組織の提供を受け、それらの組織に浸潤しているT細胞などの免疫細胞について解析を行った。ある患者のGVHD皮膚生検組織から5つのT細胞クローンの分離に成功した。それらの細胞起源を解析したところ、4つのT細胞クローンはドナー由来だったが、GVHD皮膚浸潤T細胞全体の23%を占めるある1つの高頻度T細胞クローンはレシピエント由来だった。また、複数の症例において、GVHD一次治療開始前に高頻度だったT細胞クローンの多くは一次治療が無効に終わった後に縮小し、代わって一次治療前には認めなかった新たな高頻度T細胞クローンが増幅していた。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

得られた研究結果は、急性GVHDの発症にはドナーT細胞に加えてレシピエントT細胞も関与している可能性、そして急性GVHD一次治療開始時に組織に浸潤していたT細胞クローンとは異なる新たなT細胞クローンがGVHD組織に浸潤することによってそのGVHDは治療不応性となる可能性を示唆している。ヒトの移植後急性GVHD組織に浸潤するT細胞に焦点を当てた研究は極めて限られており、この研究成果はヒト急性GVHD発症メカニズムのさらなる解明に貢献すると考えられる。また、急性GVHDの新しい診断・予防・治療戦略の開発に資するものと期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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