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2023 年度 研究成果報告書

新規エピゲノム修飾薬のB細胞リンパ腫に対する奏効予測モデルの確立とその治療応用

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08392
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

錦織 桃子  京都大学, 医学研究科, 教授 (60378635)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード悪性リンパ腫 / EZH2
研究成果の概要

B細胞リンパ腫株を用いて、EZH2阻害薬によって生じる遺伝子発現変化を網羅的に解析し、EZH2阻害薬はNK細胞やT細胞の反応性に関わる特徴的な液性因子の一群の発現を誘導し、B細胞リンパ腫の腫瘍微小環境をある特定のパターンに変化させる作用を持つことが示された。B細胞リンパ腫におけるEZH2阻害薬処理により誘導される遺伝子群とホジキンリンパ腫の腫瘍細胞であるH/RS細胞で高発現が報告されている遺伝子群には有意な相関が認められ、他のホジキンリンパ腫で特徴的にみられるエピゲノム関連因子で変動する遺伝子群とも照らし合わせ、エピゲノム修飾の違いが異なるリンパ腫病型の形成の一端を担っていることが示唆された。

自由記述の分野

血液腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

EZH2阻害薬は一部の悪性リンパ腫で承認されている新規のエピゲノム修飾薬であるが、その作用機序には不明な部分も多い。そのため本研究では、EZH2阻害薬の作用機序を解明し、薬理作用に基づいた最適な使用法を見出すことを目的とした。B細胞リンパ腫株を用いて、EZH2阻害薬によって生じる遺伝子発現変化を網羅的に解析したところ、EZH2阻害薬はNK細胞やT細胞の反応性を高める特徴的な液性因子の一群の発現を誘導し、リンパ腫の腫瘍微小環境を変化させる作用を持つことが示された。本研究より、本薬剤は免疫療法との併用により治療効果が高まる可能性が示唆された。

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公開日: 2025-01-30  

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