• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

HLA半合致移植では、患者とドナーが共有しない方のHLA拘束性T細胞は存在するか

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K08408
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

池亀 和博  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20372609)

研究分担者 藤原 弘  三重大学, 医学系研究科, 産学官連携講座教授 (20398291)
福永 景子  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60649185)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードHLA不適合移植 / HLA拘束性
研究成果の概要

HLA不適合移植後のドナーT細胞は、宿主とドナーの共有HLA、ドナー特異的HLA、宿主特異的HLAのいずれかに拘束性となる。本研究では40症例64サンプルを対象に、HLA-A*24およびA*02拘束性CMVテトラマーを用いて、そのHLA拘束性を調べた。移植後900日目以降では全例で共有HLA拘束性T細胞が存在した。宿主特異的HLA拘束性T細胞は検出されず、ドナー特異的HLA拘束性T細胞は90日目以降の患者の半数に検出された。移植別では、共有HLAおよびドナー特異的HLA拘束性T細胞は、HLA半合致移植で50%と57%、両ハプロ不適合移植で75%と67%、夫婦間移植で67%とNAが陽性であった。

自由記述の分野

造血細胞移植

研究成果の学術的意義や社会的意義

共有HLA拘束性T細胞の存在はHLA半合致移植後の宿主防御を説明し、ドナー特異的HLA拘束性T細胞の存在は、血球向性ウイルスに対する宿主防御を説明し、宿主特異的HLA拘束性T細胞の存在は、上皮向性ウイルスに対する宿主防御を説明する。本研究ではHLA半合致の条件を越えた移植においても、共有HLAおよびドナー特異的HLA拘束性T細胞の存在は確認されたが、宿主特異的HLA拘束性T細胞は検出されなかった。にもかかわらず、HLAがすべて異なるドナーから移植した一例では、上皮向性ウイルスであるCOVID19が治癒した経験がある。現在、これらの結果をまとめた論文を投稿し、リバイス中である。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi