研究課題
1)LATマウス(6週齢)の唾液腺(SG)のヘマトキシリンエオジン(HE)染色、マッソントリクローム(MT)染色、免疫染色を行いlittermateと比較した。盲検下でSGのfocus score、fibrosis scoreを評価した。2)LATマウスの脾臓、頸部リンパ節、SGにおけるCcl8、Ccr8のmRNA発現を、littermateと比較した。3)5週齢のLATマウスに抗CCL8中和抗体、コントロール抗体(各N=3)を経静脈投与し、6週齢でSGのHE、MT、免疫染色を行なった。盲検下でSGのfocus score、fibrosis scoreを評価した。4)In vitroでマウス線維芽細胞株(NIH/3T3)をrecombinant mouse CCL8 (rmCCL8)で刺激しCol1a2のmRNA発現および、total collagen のタンパク発現、リン酸化ERKの発現を解析した。【結果】1)LATマウスのSGではCD4陽性T細胞、B220陽性B細胞、CD138陽性形質細胞を含む単核球浸潤を認め、focus score、fibrosis scoreはlittermateと比較して有意に高値であった。2)LATマウスでは、SGにおけるCcr8、脾臓におけるCcl8発現が有意に高値であった。3)抗CCL8中和抗体投与群はSGのfocus score、fibrosis score、CD4陽性細胞がコントロール抗体投与群と比較して有意に減少した。4)rmCCL8濃度依存的にNIH/3T3における有意なCol1a2、total collagenの発現上昇を認め、リン酸化ERKの発現上昇が確認された。
2: おおむね順調に進展している
LATマウス唾液腺におけるCCL8-CCR8経路の発現上昇を確認し、CCL8中和抗体の効果が示唆されたため。
LATマウスにおけるCCL8-CCR8経路の発現、抗CCL8中和抗体投与による効果を他臓器でも確認する。
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Arthritis Research and Therapy
巻: 14;23(1):214 ページ: ー
10.1186/s13075-021-02597-6