ANCA関連血管炎(AAV)において、サーチュイン遺伝子(Sirt1)の賦活化によるBAFFやAPRILの制御を目的とした。BAFFおよびAPRIL産生細胞のSirt1形質移入でBAFFおよびAPRILの制御効果は得られなかった。レスベラトロールの抗酸化作用実験では、産生細胞内に発現するBAFFおよびAPRILの発現は有意に亢進した。細胞内のSOCS3の発現は低下を示し、BAFFおよびAPRILの発現と逆相関していた。リン酸化STAT1およびSTAT3は亢進していた。以上より、AAVにおけるBAFFとAPRILの産生亢進は、SOCS3-STAT1/STAT3シグナルが関与することが考慮された。
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