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2023 年度 研究成果報告書

成人スティル病におけるマクロファージ活性化症候群の病態解明と定量化

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08479
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

金子 祐子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60317112)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード成人スティル病 / マクロファージ
研究成果の概要

成人スティル病患者72名と健常人16名の末梢血で、遺伝子発現を検討した。成人スティル病活動期に特徴的な遺伝子として2844のDEGsが抽出され、絞り込みによって疾患活動性スコアを構築した。validation cohortでも有意に疾患活動性を反映する可能性が示唆された。また、成人スティル病患者37名と健常人5名、その他の膠原病計60名の患者の末梢血で、mass cytometryで合計37のCDと細胞表面グロブリンを染色し47クラスターを同定した。寛解状態の成人スティル病患者ではNK細胞を中心とした細胞が特徴的に残存することが判明し、マクロファージ活性化機序を担うことが示唆された。

自由記述の分野

臨床免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

成人スティル病は発熱、関節炎、皮疹を三主徴とする原因不明の炎症性疾患である。病態の主体は、マクロファージや好中球を主体とした自然免疫系の異常活性化が病態と考えられている。マクロファージ活性化症候群は、成人スティル病に併発する致死的重症病態であるが、疾患活動期とマクロファージ活性化症候群併発時のマクロファージ活性化の相違は明確でなかった。本研究で発現遺伝子パターンおよび活性化免疫細胞の詳細な検討を通じて、マクロファージ活性化の定量化と病態に重要な細胞を同定した意義は大きく、さらなる検討によりマクロファージ活性化発症予測や適切な治療介入につながる可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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