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2023 年度 研究成果報告書

新興リケッチア症・日本紅斑熱における重症化回避のための治療法確立

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08488
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関福井大学

研究代表者

岩崎 博道  福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 教授 (10242588)

研究分担者 稲井 邦博  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (30313745)
廣田 智哉  福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (30742845)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードリケッチア感染症 / 日本紅斑熱 / テトラサイクリン / ニューキノrン
研究成果の概要

日本紅斑熱は我が国固有のリケッチア感染症で発見後30年が経過したが、適切な抗菌薬治療は定まっていない。実験的にはテトラサイクリン系薬(TC)とニューキノロン系薬(FQ)の併用がサイトカイン産生を抑制することにより、重症化抑止にはたらくことが示唆されていた。TC単剤に対する、TCとFQの併用治療の有効性について過去の症例報告を網羅的にメタアナリシスすることにより評価すると、TC群よりTC+FQ群では3日目から4日目にかけての体温低下に有意性が示された。日本紅斑熱ではTCにFQを追加することにより発熱期間を短くし、重症化を阻止する可能性が臨床的にも示された。

自由記述の分野

感染症

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究より、日本紅斑熱はテトラサイクリン系薬(TC)単独でも治療可能であるが、1週間程度解熱に時間を要することを理解しておくことが必要であることが示された。しかしTCにニューキノロン系薬(FQ)を追加することにより解熱効果が有意に高まり、発熱期間を短くする可能性がある。TC単独治療に比べて、TC+FQ併用治療により発熱期間を短縮できれば、重症化抑止につながる可能性や治療期間そのものの短縮につながる可能性も示唆された。本研究は今後、日本紅斑熱の適正治療に有益な情報を提供することが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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