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2023 年度 研究成果報告書

腸管オルガノイドのヒトノロウイルス感受性に関与する因子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08496
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関北里大学

研究代表者

芳賀 慧  北里大学, 感染制御科学府, 講師 (80528373)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードノロウイルス / 腸管オルガノイド
研究成果の概要

本研究では、ヒトノロウイルスに感受性があるヒト腸管オルガノイド(HIO)の感染機構について調べた。フコース転移酵素2(FUT2)遺伝子を欠失すると感受性が消失することから、HIOの細胞表面上に特異的に発現している分子が感受性に関与していると推察した。そこで、ウイルス様中空粒子(VLP)に結合する分子を、HIOとFUT2遺伝子をノックアウトしたHIO(HIO-FUT2KO)で網羅的に比較した。また、ヒトノロウイルスが感染したHIOだけを集めて、それらの細胞群で特異的に発現しているタンパク質を網羅的に解析した。

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトノロウイルスは、その存在が発見されて以来半世紀ほど、ヒトの体内以外で増やすことができなかった。2016年にHIOを用いて感染複製することが見出されたが、HIOの培養は、取り扱いが通常の細胞培養株に比べ煩雑でありコストも高い。それに加え、ノロウイルスの増殖量も約1000倍程度と増えが悪く、ウイルス研究を行う上では不十分である。よって、HIOのヒトノロウイルス感受性の仕組みを理解することは、これらの問題を解決する糸口となり、より良い培養系の確立につながる。十分なヒトノロウイルスを確保することができる系を作製できれば、ワクチン研究や創薬研究などが可能となる。

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公開日: 2025-01-30  

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