Chandipura virus(CHPV)はインドで致死率50-70%を示す小児の急性脳炎の原因ウイルスであるが、有効な治療法や動物モデルは確立されていない。本研究ではCHPVに対する抗ウイルス薬治療の開発を目的とする。 CHPVは免疫不全マウスであるSCIDマウスで致死的感染を起こす。そこで、In vitroで増殖阻害効果を示すFavipiravirについて調べたところ、優位な生存期間の延長と各臓器および血中のウイルス力価の低下が見られた。また、スクリーニングにより新たにCHPVにin vitroで効果を示す4つの薬剤を発見し、このうち2剤が併用により相乗効果を持つことを明らかとした。
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