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2023 年度 研究成果報告書

微小代謝環境に着目した慢性炎症の分子機構解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08526
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

田中 都  名古屋大学, 環境医学研究所, 講師 (60622793)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード慢性炎症 / マクロファージ / 貪食
研究成果の概要

微小代謝環境に着目した慢性炎症の分子機構の解明を目的として,1)マクロファージ貪食能,融合能の制御機構解明,2)肥満の脂肪組織におけるCLS形成と炎症波及効果の分子機構解明に取り組んだ。1)では,貪食マクロファージと非貪食マクロファージの遺伝子発現の検討や,加齢や病態など,様々なマウス由来のマクロファージの貪食能の評価を通して,多くの知見を得た。2)では,主に,マクロファージに発現する免疫シグナル伝達分子Xに着目して,Xが脂肪組織炎症に及ぼす影響を検討した。X欠損マウスでは,CLS(crown-like structure)の数が著減し,脂肪組織炎症・線維化の減弱が認められた。

自由記述の分野

内分泌代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

マクロファージの死細胞貪食のメカニズムは古くから知られているが,主に,数時間の短い時間での評価であった。本研究において,貪食マクロファージを長期間観察することで,マクロファージの性質の変化を詳細に検討することができた。また,これまでに,様々な遺伝子改変マウス由来マクロファージの貪食能は評価されてきたが,病態モデル由来マクロファージの貪食能はほとんど評価されてこなかった。本研究では,マクロファージ貪食能の変化が加齢性変化や病態を惹起すると仮説を立て実施したユニークな研究となった。今後,因果関係を詳細に検討することで,マクロファージ貪食の意義がより明確になると想定される。

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公開日: 2025-01-30  

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