研究課題/領域番号 |
21K08534
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
|
研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
及川 洋一 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (30296561)
|
研究分担者 |
島田 朗 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60206167)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 1型糖尿病 / Hybrid insulin peptide / 自己免疫 / C-ペプチド |
研究成果の概要 |
C-ペプチドとインスリンB鎖9-23番ペプチドとの融合ペプチド(B9-23E)に対する末梢血単核球の免疫応答をELISpot法で評価し、1型糖尿病の病態におけるB9-23E分子の免疫学的な役割を検討した。1型糖尿病患者(n=23)と2型糖尿病患者(n=19)では炎症に関わるinterferon-γのスポット数に差を認めなかったが、免疫制御に関わるinterleukin-10については1型糖尿病患者の方がIL-10スポット数が多い傾向にあった(P<0.08)。1型糖尿病の病態形成においてB9-23Eは免疫学的に重要な役割を担っている可能性がある。
|
自由記述の分野 |
糖尿病学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1型糖尿病は膵β細胞の傷害によって絶対的なインスリン分泌欠乏に陥り高血糖の状態にいたる慢性代謝疾患である。1型糖尿病はインスリン治療を行わないと生命を維持できない難病であり、一生涯インスリン治療を続ける必要があることから、根治を目指した新たな治療法の開発が急務となっている。 本研究の結果、B9-23E分子は1型糖尿病の病態形成において免疫学的に重要な役割を担っている可能性が示唆された。特に病態形成の進展に対して抑制性に作用している可能性があることから、1型糖尿病の発症予防や進展阻止を目的とした免疫療法(ワクチン療法)の標的分子として役立つものと期待される。
|