痛覚閾値検査(PINT)は小径神経障害の程度を反映している。小径神経障害は糖尿病性神経障害などで発症するが、その病態、発症因子は糖代謝以外ははっきり解明されていなかった。本研究により初めて糖代謝以外の因子が小径神経障害に関連していることが解明された。腸内細菌、つまりバクテロイデス属の減少と相関がみられたことから、生活習慣、特に食生活の改善により小径神経障害の改善がもたらされる可能性がある。特に、糖尿病性神経障害に関連している小径神経障害に対しては、血糖管理に加えて生活習慣を改善する大きな動機付けになると考えられた。
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