• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

タモキシフェン耐性乳がんを標的とした新規治療法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K08670
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

高橋 陵宇  広島大学, 医系科学研究科(薬), 准教授 (10625510)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード乳がん / 非翻訳型RNA / 薬剤耐性
研究成果の概要

研究代表者はエストロゲン受容体(ER)陽性乳がんにおいて抗がん剤耐性が獲得される要因の1つとして非翻訳型RNAのmicroRNA-27b(miR-27b)の発現低下を報告している。その後の解析から、ホルモン療法に耐性を示す乳がん細胞においてもmiR-27bの発現低下が誘導されることを見出している。本研究では、miR-27bの発現を指標としてタモキシフェン耐性乳がん細胞の性状解析を行うことを目的とした。その結果、miR-27bの発現が低下した乳がん細胞ではERの発現低下と膜タンパク質のCEACAM6の発現が亢進することを明らかにした。

自由記述の分野

分子生物学, がん, 細胞老化

研究成果の学術的意義や社会的意義

ER陽性のルミナルタイプの乳がんは乳がん症例の約7割を占める。ルミナル症例の約2割ではホルモン療法に耐性が見られ再発の可能性が高い。本研究では、ルミナル症例が予後不良となる一因としてERの発現低下などのルミナル形質の喪失される可能性を示した。また、ERの発現低下した細胞においてCEACAM6の発現が亢進することも明らかにした。以上の成果から、本研究はルミナル症例においてホルモン療法の奏効性を予測できる新規マーカーとしてCEACAM6が有用である可能性を示した。また、CEACAM6陽性乳がん細胞を対象とした治療標的分子を同定することで難治性のルミナル症例の予後不良を改善できることが期待される。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi