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2023 年度 研究成果報告書

近赤外蛍光標識抗体によるclaudin18.2を標的とした胆管癌可視化技術の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08715
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

及能 大輔  札幌医科大学, 医学部, 助教 (70563485)

研究分担者 高澤 啓  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00593021)
木村 康利  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (80311893)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード胆道癌 / claudin-18.2 / 術中ナビゲーション技術
研究成果の概要

本研究の目的は、胆管癌の進展範囲を可視化させるために、claudin-18.2を標的として胆管癌細胞を蛍光発色させる新規技術を開発することである。
切除組織では、胆管癌と前癌病変のBilINで細胞膜上にclaudin-18.2の発現がみられ、正常胆管上皮では発現がほぼみられなかった。癌とBilINの間で発現強度に差は見られず、高分化癌で発現が高度であった。また胆管癌細胞株を用いた実験では、claudin-18.2が特定の胆管癌細胞株の細胞表面に発現しており、培養時にその進展部にも過剰発現することが判明した。市販の複数の抗体と独自に作成した抗体で実験を行い、細胞膜上へ結合する抗体を特定した。

自由記述の分野

腫瘍病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Claudin-18.2は胆道の癌細胞や異型上皮において高発現し、正常上皮細胞との鑑別に有用であることが示された。この研究成果は、蛍光染色技術などと組み合わせることにより、胆道癌の診断および手術中のナビゲーション技術の進歩に貢献すると期待される。また、claudin-18.2が腫瘍先進部に発現していた事実などをもとに、発現機構の解析と発現パターンの解明を進めることで、発癌機構の解明や胆道癌の切除支援による治療成績の向上に繋がる可能性がある。さらに、癌細胞特有の発現プロファイルを利用した新たな治療法の開発にも寄与することが予想される。

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公開日: 2025-01-30  

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