研究課題/領域番号 |
21K08766
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) |
研究代表者 |
森田 勝 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 副院長 (30294937)
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研究分担者 |
藤 也寸志 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 院長 (20217459)
田口 健一 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 病理診断科部長、臨床検査科部長、腫瘍病理学研究室長 (40325527)
中島 雄一郎 九州大学, 大学病院, 助教 (40733564)
太田 光彦 九州大学, 大学病院, 講師 (70432937)
佐伯 浩司 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80325448)
益田 宗幸 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 副院長 (90284504)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 食道癌 / 扁平上皮癌 / 喫煙・飲酒 / 多重癌・重複癌 / 神経内分泌癌(NEC) / RAP51 / YAP1 / 頭頚部癌 |
研究成果の概要 |
頭頸部・食道などの上部気道消化管の癌多発および難治性の神経内分泌腫瘍(NEC)の特徴を解明し治療戦略を確立するとともに、発癌、治療抵抗性の分子生物学的機序を解明する。 1)同時性頭頸部・食道重複癌でも集学的治療の症例に応じた工夫、食道切除後には胃管癌へのスクリーニングが重要である。2)頭頸部癌発生にYAP1の活性化が重要と考えられる。DNA損傷修復タンパクRAD51 は食道癌術前治療としての放射線療法の感受性低下に関与している可能性がある。3) 消化管NECは特有の肉眼型をとる。化学療法の予後は概して不良で、手術適応は臓器毎、異なる対応が必要である。
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自由記述の分野 |
食道外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部・食道などの上部気道消化管にはしばしば癌が多発するが、臨床的に診断・治療が難しい一方、その分子生物学的意義は不明である。本研究では、実態や治療方針決定の困難な重複癌のうち、とくに同時性頭頸部・食道癌、食道切除後の異時性胃癌を検討し、臨床的特徴、スクリーニング法、治療戦略を報告した。さらに頭頸部癌発癌におけるYAP1遺伝子の意義の検討結果は発癌機序の解明に、RAD51と照射感受性の相関は食道癌の放射線療法の適応を含めた個別的治療戦略の確立に繋がるものと考えられる。
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