研究分担者 |
盛 真一郎 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (00620519)
松下 大輔 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10724205)
大塚 隆生 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (20372766)
佐竹 霜一 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (20866438) [辞退]
野田 昌宏 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40836128)
関 直彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50345013)
田中 貴子 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (50866415)
保坂 優斗 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (70866425)
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研究実績の概要 |
次世代シークエンス解析、マイクロRNA(miRNA)発現シグネチャー、The Cancer Genome Atlas(TCGA)データベースの解析によって抽出されたpassenger strand miRNA、miR-30c-1-3pとmiR-30c-2-3pとそのターゲットの7つの遺伝子(TRIP13、CCNB1、RAD51、PSPH、CENPN、KPNA2、MXRA5)を同定、ルシフェラーゼアッセイで、TRIP13がこれら2つのmiRNAによって直接制御されていることを明らかにした。TRIP13の13KOで、BrCa細胞の増殖は抑制され、特異的阻害剤を用いたTRIP13不活性化でBrCa細胞の悪性度を抑制した。以上TRIP13の癌治療への可能性を論文発表した(Mitsueda R, et al., Cancers (Basel) 2023)。さらに、ヒトゲノムの7つの遺伝子(CORO1A、CORO1B、CORO1C、CORO2A、CORO2B、CORO6、CORO7)によってコードされるWDリピートドメインを含むアクチン関連タンパク質であるコロニンタンパク質に着目、うちCORO1CおよびCORO2Aの高発現が、膵管腺癌(PDAC)患者の予後と相関した。さらにCORO1Cに注目し、CORO1Cのノックダウンにより、癌細胞の表現型、特に癌細胞の遊走と浸潤が抑制された。さらにin silico解析より、5つのmiRNA(miR-26a-5p、miR-29c-3p、miR-130b-5p、miR-148a-5p、miR-217)がPDAC細胞におけるCORO1Cの発現を制御する推定候補miRNAであることを突き止め、この5つのmiRNAすべてが腫瘍抑制機能を示し、miR-130b-5pを除く4つのmiRNAがPDAC細胞におけるCORO1Cの発現を制御することを明らかにし論文発表した(Fukuda K, et al., Genes (Basel) 2023)。
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