三尖弁閉鎖の心標本5例について放射光を用いた位相差X線CTを用いて撮像し、三次元的モデルを作成して検討した。僧帽弁輪までの距離の中央値は2.0mmであった。正常大血管位置関係を有する4例の剖検心臓では、AV conduction axisは大動脈弁の左冠洞‐無冠洞の交連部下に存在し、無冠洞のnadirまで進展していた。 3D EFはBNPと負の相関があり、ccTGAの3D EFは正常コントロール群より低かった。 RVOT前面への心外膜電極を追加したCRTによりRVOT収縮遅延が消失しQRS幅は短縮を認めた。縦方向および前後方向でカバーする右心室流入部背側および流出部前方ペーシングが有効であった。
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