高解像度MRI装置にて安静閉眼状態時のBOLD信号を計測し、大脳全皮質内のvoxel(6×6×6mm)におけるrGCを計算した。グラフ理論を用いたネットワーク解析から、次数中心性および固有ベクトル中心性をそれぞれについて解析を行なった結果、分娩前の高血圧期、分娩後1ヶ月後、月経周期が戻った非妊娠期にかけて変化がみられたvoxelが複数見出された。これらのvoxelが存在する領域は、楔前部および頭頂葉であり、それぞれのvoxelにおける次数中心性と固有ベクトル中心性の値と血圧値をプロットすると、収縮期血圧、拡張期血圧、平均血圧において正の相関がみられることが判明した。
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