研究課題/領域番号 |
21K09034
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
竹内 誠 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 脳神経外科学, 講師 (30794127)
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研究分担者 |
和田 孝次郎 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 脳神経外科学, 教授 (70649409)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脳梗塞 / 減圧開頭 / 水素 |
研究実績の概要 |
初年度は、まず、脳梗塞に対する減圧開頭術後の再灌流障害を観察するために最適なラットモデルの確立及び、本モデルを用いた水素効果の検討を行った。ラット(SDラット)中大脳動脈閉塞・再灌流モデルを使用し、頸動脈から4-0フィラメントを中大脳動脈へ挿入し(中大脳動脈閉塞)、2時間後に解除、その後頭頂部を皮膚切開し、右頭頂骨を除去することで実験モデルとした。そのうえで水素投与群、非投与群、sham群に分け、組織学的検討(Brain water content、TTC染色、Albumin染色、Nissl&TUNEL&Fluoro-Jade染色、Anti-LC3抗体染色、8-OHdG染色、MDA染色、MMP-2/9染色)、行動学的検討を行っている。現時点で解析は終了できていないが、水素投与による8-OHdG、MDA陽性細胞数の減少及び神経学的所見の改善を確認している。つまり、水素投与による酸化ストレス抑制による機能改善効果が示唆される。現時点での問題点として減圧開頭術後の脳血流増加に関して個体差がみられ、ラット脳血管の側副血行路の状態の差などが原因と考えている。また、水素の投与法として水素水静脈投与を行っているが、当教室では水素ガスも利用可能であり、水素投与法の違いによる効果の差も併せて検討することを計画している。なお、上記に記載したごとく、基礎実験が終了していないため、当初予定していた臨床研究(脳梗塞に対する減圧開頭術を受ける患者への水素点滴投与効果の検討)については開始できていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
減圧開頭術後の脳血流増加に関してラット個体差がみられ、ラット脳血管の側副血行路の状態の差などが原因と考えている。そのため安定したモデルの作成のために時間を要している状況である。
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今後の研究の推進方策 |
本モデルを用い、引き続き組織学的検討、神経機能予後の検討を行う。現時点では水素水投与に比較し水素ガス投与の効果が大きい傾向があるため、解析を行ったうえで水素投与法の変更を行う可能性がある。動物実験結果により脳梗塞に対する減圧開頭術後の再灌流障害に対する水素投与の効果が示されれば、臨床研究に移る予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
減圧開頭術後の脳血流増加に関してラット個体差がみられ、ラット脳血管の側副血行路の状態の差などが原因のため安定したモデルの作成のために時間を要してあおり、基礎実験が終了していないため、当初予定していた臨床研究については開始できてなかった。今年度には臨床研究開始の予定である。
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