膠芽腫は脳腫瘍の中で最も予後が悪く、早急な追加療法の開発が望まれている。現在、単糖は希少糖を含め、約50種類ほどが確認されているが、グルコース以外はほとんどそのバイオロジーが研究されていない。その中でもD-alloseについては、近年抗酸化作用や、他癌腫においては抗腫瘍効果が報告されているものの、脳腫瘍についてはこれまで報告がない。今回、グリオーマ細胞株を用いて、D-alloseの有する抗腫瘍効果をin vitroおよびin vivoにて評価し、治療効果を確かめ、論文に投稿した。今後、その機序につき検討することで、単糖をターゲットとした全く新しい分野のがん治療を切り開く。
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