研究課題/領域番号 |
21K09179
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
中居 永一 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (80437714)
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研究分担者 |
上羽 哲也 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (00314203)
福田 仁 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (80807917)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脳脊髄液減少症 / CTミエログラフィー / Overflow leak test / 偽陽性 / ファントム |
研究成果の概要 |
CTミエログラフィー用のファントムに造影剤を原液で10μlから300μl注入した結果、最小の10μlでも視認が可能であった。また、造影剤が脳脊髄液に混ざった状態を想定した10倍希釈の造影剤においても最小の10μl(実質1μl)で視認可能であった。Overflow leak testを想定したMRI用のファントムでは10μlから5000μlを注入して検証を行った。その結果、視認には1000μl以上の量が必要であった。 これらの結果から、CTミエログラフィーでは偽陽性が生じやすく、Overflow leak testでは最低でも1mlは必要であり抜針の際に漏れる量では偽陽性は生じにくいと言えた。
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自由記述の分野 |
脳神経外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳脊髄液減少症の漏出部位診断に用いられるCTミエログラフィーは以前よりその精度に疑義が生じていたが、対照となる検査がなく十分な検証がされていなかった。今回新しい機序のOverflow leak testが提案されたことで検証が可能となった。本研究ではCTミエログラフィーがOverflow leak testと比較し、明らかに偽陽性が生じやすいことが実証された。対してOverflow leak testでは同じ腰椎穿刺を行うにも関わらず偽陽性が生じにくいことが確認され、その有効性の一部が実証された。これは、脳脊髄液減少症の診療上非常に有益な情報であると言える。
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