研究課題/領域番号 |
21K09311
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
赤澤 努 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90375808)
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研究分担者 |
鈴木 崇根 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (30513072)
松浦 佑介 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60638336)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 椎間板変性 / Modic変性 / Modic changes / 脊柱変形 / 側弯症 |
研究成果の概要 |
術後長期経過した脊柱変形患者において、椎間板変性の有病率は76.9%、Modic変性の有病率は66.7%であった。中高年期の7年間において、椎間板変性は進行し、矢状面アライメントは悪化していた。可動椎間板を3 椎間以上残さないことは椎間板変性を悪化させる要因であった。脊柱変形女性患者の中年期のおける骨密度とT-scoreは、過去7年間において有意に低下しており、主胸椎カーブや腰椎カーブの側弯が大きいと年間Z-score変化量が低下していた。変形脊椎の有限要素法による構造解析では、従来の軌道より、スクリュースレッドが外側皮質骨を捉える軌道において、引き抜き強度が14%増加した。
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自由記述の分野 |
整形外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊柱変形の脊椎固定術において可動椎間板を3椎間以上残しながら良好な矢状面アライメントとすれば、長期的な椎間板変性を予防することができる。脊柱変形手術のより大きな側弯変形を残さないことで、中年期以降の骨粗鬆症の予防につながる。変形脊椎において通常軌道にこだわらず、より皮質骨を捉える軌道でスクリュー刺入ができれば引き抜き強度を上げることが可能となる。これらは新たな脊柱変形矯正手技を開発できる可能性があることを示唆している。椎間板変性・Modic変性、骨強度と脊椎配列異常の関連性を解明したことで、脊柱変形患者の健康を長期的に維持する新たな矯正手術の開発へと繋げることができる。
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