研究課題/領域番号 |
21K09368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
川合 剛人 帝京大学, 医学部, 講師 (60343133)
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研究分担者 |
山田 大介 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00623696)
久米 春喜 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (10272577)
佐藤 悠佑 東京大学, 医学部附属病院, 病院診療医(出向) (20372378)
中川 徹 帝京大学, 医学部, 教授 (40591730)
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (80273358)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 尿路上皮癌 / ペムブロリズマブ |
研究成果の概要 |
進行性尿路上皮癌に対する免疫チェックポイント阻害薬のペムブロリズマブの奏効について、免疫学的な観点および臨床的な観点から多角的に検討した。 免疫学的な観点からは、①治療早期の末梢血単核細胞の免疫状況がペムブロリズマブに対する奏効と相関すること、②末梢血単核細胞中のmMDSC細胞の減少が患者の全生存期間の改善と相関することを明らかにした。 臨床的な観点からは、①アルブミン/グロブリン比が大きい患者は効果良好であること、②免疫関連有害事象を生じた患者は予後が良好であること、③ステロイド・プロトンポンプ阻害薬・抗生剤の併用がペムブロリズマブの奏効を低下させることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
尿路上皮癌
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害薬であるペムブロリズマブはそれまで抗癌剤しかなく、予後が不良であった進行性尿路上皮癌患者に対して有効性が認められた画期的な薬であった。しかし、非常に効果が良好な患者と全く効かない患者の両極端に分かれる傾向があり、治療適応の見極めが重要と考えられる。 今回の研究によって、ペムブロリズマブの奏効に関わる因子が免疫学的および臨床的の両方の観点から明らかになったことにより、臨床の場においてペムブロリズマブの適応を決定することに寄与するものと考えられる。
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