研究課題/領域番号 |
21K09396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山道 岳 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (40882262)
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研究分担者 |
田中 啓之 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任教授(常勤) (00432542)
植村 元秀 福島県立医科大学, 医学部, 特任教授 (40631015)
王谷 英達 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60727965)
武田 理宏 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (70506493)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 骨転移 / バイオマーカー / 癌種横断的 |
研究成果の概要 |
我々は先行研究において骨芽細胞と破骨細胞の両方から分泌されるタンパクであるGDF15 (growth differentiation factor15) propeptide(GDPP)を同定し知財を確保した(がんの骨転移を検出する方法および検出試薬:特願2019-211488)。本研究では癌種横断的に骨転移指向性の高い前立腺癌・乳癌・腎癌・肺癌において血中GDPP測定が骨転移診断やモニタリングに有用であるかを多施設研究で検討した。その結果、骨転移数が有意に少ない肺癌以外の3癌種においては既存の腫瘍マーカーや骨代謝マーカーと比べて血中GDPP値は鋭敏な骨転移診断能や骨転移量との相関を認めた。
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自由記述の分野 |
泌尿器科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血中GDPP値は既存の腫瘍マーカーや骨代謝マーカーと比べて、癌種横断的に骨転移診断に有用であった。また前立腺癌においてGDPPは従来の血液バイオマーカーよりも、骨転移量とその変化量に対して強く相関していた。以上の結果から、血中GDPP測定は癌種を問わず骨転移診断や治療モニタリングに有用であり、CTや骨シンチグラフィの代替検査となり被爆や医療費の削減につながる社会的意義があると考えられる。
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