研究課題/領域番号 |
21K09412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 京都大学 (2023) 関西医科大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
齊藤 亮一 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30792270)
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研究分担者 |
吉田 崇 関西医科大学, 医学部, 助教 (00714966)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 膀胱癌 / MDSC |
研究成果の概要 |
マウス尿路上皮癌モデルでは、マウス黒色腫やマウス肺癌モデルと比較して、抗腫瘍免疫の潜在的な抑制因子であるG-MDSCが増加していた。G-MDSCはT細胞の活性化を抑制し、RNAレベルでArg1とNos2の高発現を示した。 抗Ly6G抗体と抗PD-L1抗体の併用により、単剤使用と比べて有意に腫瘍抑制効果を認めた。CD8+T細胞の枯渇は抗Ly6G抗体と抗PD-L1抗体の併用による腫瘍抑制効果を無効化し、抗Ly6G抗体によるMDSCの除去がT細胞疲弊を解除したものと考えられた。また、ヒトでもMDSCを抑制するとされているCXCR2阻害剤は抗PD-L1抗体と併用することで腫瘍抑制効果を示した。
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自由記述の分野 |
泌尿器科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転移性尿路上皮癌において、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の治療反応性に何らかの好中球が関連していることが知られていたが、我々は抗腫瘍免疫の潜在的な抑制因子であるG-MDSCが増加していることを見出し、G-MDSCはT細胞の活性化を抑制することを確認した。 また、抗Ly6G抗体やヒトでもMDSCを抑制するとされているCXCR2阻害剤を抗PD-L1抗体と併用することで、単剤使用と比較して有意に腫瘍抑制効果を認めた。 本研究結果はICI治療に適した患者群を特定したり、ICI治療と併用することで治療効果を増強させるような新規薬剤の開発につながる可能性があり、大きな学術的意義を有する。
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