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2023 年度 研究成果報告書

腎細胞癌におけるBACH1機能解析を基礎とした抗PD-1抗体抵抗性獲得機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09426
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

武本 健士郎  広島大学, 病院(医), 医科診療医 (70887124)

研究分担者 小畠 浩平  広島大学, 病院(医), 助教 (10749998)
亭島 淳  広島大学, 医系科学研究科(医), 専門研究員 (20397962)
池田 健一郎  広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (50624863)
神沼 修  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (80342921)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード腎細胞癌 / 酸化ストレス / 腫瘍活性
研究成果の概要

本研究では、淡明細胞型腎細胞癌において代表的な酸化ストレス応答因子(OSR)であるBACH1の役割を明らかにした。BACH1は、腎摘除術を受けた患者の予後不良因子であり、腎癌細胞株の浸潤能および遊走能に関与していた。さらに、マウスモデルにおいてはBACH1は、EMT関連遺伝子の活性化を伴い、生体での腫瘍の増殖能亢進に寄与していた。炎症反応、血管新生、mTORシグナル伝達など、OSRに関連する経路関与が、BACH1ノックダウン細胞株のRNAシーケンスによってさらに明らかになった。以上のことからOSRの促進を介した腎細胞癌の腫瘍活性亢進においてBACH1が重要な役割を担っていることが示唆された。

自由記述の分野

泌尿器科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

さまざまな悪性腫瘍の中でも、特に腎細胞癌は炎症との深い関連が古くから指摘されているが、炎症は生体内で非特異的な反応であり、定量評価困難である。一方で、炎症により誘導される活性酸素種(ROS)が酸化ストレスを誘発することから、酸化ストレスが炎症における定量評価可能なメディエーターと見做すことができる。そこで、我々は代表的な酸化ストレス関連転写因子であるBACH1に着目し、腎細胞癌における分子機能解析を行った。その結果、BACH1が腎細胞癌の浸潤能、遊走能を制御していることを世界で初めて報告した。

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公開日: 2025-01-30  

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