卵巣癌は症例数が多いので、まず子宮肉腫のMRI画像からAIを用いた診断システムの確立を目指し、その開発フローを卵巣癌診断モデルに応用する。子宮肉腫症例63例、子宮筋腫症例200例を後方視的にエントリーし自動診断システムの開発を行った。卵巣癌診断モデルに対しても開発準備を併行して行った。子宮肉腫MRI画像診断モデルの正診率は放射線専門医と匹敵する成績であった。またAI補助診断においては放射線科専攻医の診断レベルを専門医レベルまで引き上げる事ができた。卵巣癌診断モデルの予備実験では比較的了解な結果であったが、症例数がまだ少ない事が要因として挙げられ、今後、症例数を増やして検討する予定である。
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