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2023 年度 研究成果報告書

内因性NF-κB転写阻害因子MTI-Ⅱによる分娩制御機構の解明と治療効果の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09515
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

瀧内 剛  大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (40733358)

研究分担者 岡本 一起  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい准教授 (40177085)
木村 正  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90240845)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード分娩発来機構 / MTI-Ⅱ / NF-κB / 炎症
研究成果の概要

我々は、哺乳動物に普遍的に存在しNF-κBの転写活性を阻害する核内タンパクMTI-Ⅱの活性部位を利用したペプチド(6A-8R) 投与により、リポ多糖類(LPS)を用いた炎症誘発性早産モデルマウスの早産が抑制されることを初めて証明した。早産予防薬の開発が期待される。一方、MTI-Ⅱノックアウトマウスは早産にならなかったため、MTI-Ⅱを介したNF-κB活性調節経路は分娩制御に必須ではないことが推測された。早産予防薬として6A-8Rを実用化するために、分娩制御機構におけるMTI-Ⅱの役割について更なる研究が必要である。

自由記述の分野

生殖・周産期

研究成果の学術的意義や社会的意義

分娩発来機構には、炎症などを調節する転写因子であるNF-κBの関与が報告されているがその分子機序は明らかではない。そのため、炎症関連性妊娠合併症(早産など)に有効な治療法を確立できていない。我々は、哺乳動物に普遍的に存在しNF-κBの転写活性を阻害する核内タンパクMTI-Ⅱの活性部位を利用したペプチド(6A-8R) 投与により、リポ多糖類(LPS)を用いた炎症誘発性早産モデルマウスの早産が抑制されることを初めて証明した。本薬剤の臨床応用を目指し研究を継続することにより、安全な出産を実現可能とする新規の早産予防薬が開発される可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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