匂い分子結合タンパク質の生理機構の解析では、匂い慣れにおいてスカベンジャーとして機能していることを見出した。匂い除去においてエンドサイトーシスにより嗅上皮内に取り込まれこのときCD36を介して細胞内に取り込まれこれに関与する本タンパク質のアミノ酸残基も同定した。 このタンパク質を用いた脳への薬剤機構系の確立において本タンパク質が嗅覚輸送により投与後10分で脳室全体に分布し3時間後には消化されていることが分かった。このタンパク質を用いた嗅覚障害マウスの治療において本タンパク質を薬剤キャリヤーとして用いたとき用いてないときの1/3量で完治したことからこの方法は有効であることが分かった。
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