研究課題/領域番号 |
21K09701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
木内 良明 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (40214738)
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研究分担者 |
廣岡 一行 広島大学, 病院(医), 准教授 (10325350)
奥道 秀明 広島大学, 医系科学研究科(医), 特任助教 (50768736)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 緑内障 / 眼球剛性 / 眼循環 / 加齢 |
研究成果の概要 |
病型による眼球剛性の違い;開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障の差を比較した。角膜の生体力学的特性はPOAGとPACGで異なっていた。POAG群とPACG群の眼軸長差がCSTパラメータの変動に寄与していることがわかった。 眼球剛性と眼血流の関係に関する研究;変形しにくい角膜剛性を持つ眼は視神経乳頭部、黄斑部の血流が遅くなる。逆に眼血流が良くなれば眼球剛性にも変化が現れるというデータが得られた。 低侵襲緑内障手術が眼球剛性に及ぼす影響;μLOT群では術後に角膜が変形しやすくなったことを示していた。一方、iStent群ではこれらのパラメータに変化はなかった。
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自由記述の分野 |
眼科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障は多因子性の疾患であり、眼圧の他に数多くの眼圧非依存性の因子がその発症あるいは視神経障害悪化にかかわる。眼圧を十分と思われるレベルまでコントロールしても視野障害が進行する症例を経験する。眼圧非依存性の因子は多く報告されているが、循環因子と眼球剛性因子に集約される。治療によって眼圧を十分下げた状態では眼圧よりも眼圧非依存性の因子の方が緑内障の進行に関与することが判明している。日本には眼圧が低い正常眼圧緑内障が多い。循環因子と眼球剛性因子のかかわりを知ることは眼圧非依存性の因子を改善する治療法の開発につながる。ひいては緑内障による失明を防ぐことにつながる。
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