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2023 年度 研究成果報告書

網膜内に析出するフィブリノーゲンに着目した糖尿病黄斑浮腫の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09719
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

今井 尚徳  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (90569211)

研究分担者 三木 明子  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (10726988)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードフィブリノーゲン / ICAM-1 / 糖尿病黄斑浮腫 / 糖尿病網膜症
研究成果の概要

本研究の目的は、糖尿病黄斑浮腫の病態におけるフィブリノーゲン(Fb)の関与を検討することであった。我々は正常マウスの硝子体腔に高濃度Fbを投与し、網膜機能に与える影響を評価した。Western blotおよび免疫染色の結果、グリア細胞マーカー(GFAP)の発現は有意に亢進し、神経節細胞マーカー(TUBB3)の発現は有意に低下した。さらに網膜電図では各波形の振幅が低下し、網膜機能の低下が示唆された。これらの変化は抗ICAM-1抗体の投与で中和された。これらの結果から、高濃度Fbは網膜に傷害性を持ち、その作用はFb/ICAM-1細胞内シグナル伝達によって調整される可能性が示唆された。

自由記述の分野

糖尿病網膜症

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、糖尿病黄斑浮腫(DME)は既知の病態に対する各種治療を駆使した集学的治療によってある程度治療できるようになった。しかし、一定の割合で難治例が存在する。この結果は、未知の病態の存在を示唆する。本研究の目的は、浮腫内に滲出するフィブリノーゲン(Fb)と未知の病態との関連を解明することであった。これまで眼内Fb濃度に着目して病態解明を進める研究は国内外を通じて未だなく、独自性が高い。本研究結果は、DMEの発症・進展機序に新たな知見を与え、創薬の観点からも、学術的・臨床的に意義が大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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