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2023 年度 研究成果報告書

網膜グリア細胞をターゲットとした神経保護治療への発展

研究課題

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研究課題/領域番号 21K09736
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

檜森 紀子  東北大学, 医工学研究科, 准教授 (20705230)

研究分担者 中澤 徹  東北大学, 医学系研究科, 教授 (30361075)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード酸化ストレス / ミトコンドリア障害 / グリア細胞 / Nrf2
研究成果の概要

ミトコンドリアComplex I阻害剤ロテノンを使用し、酸化ストレスに脆弱なNrf2ノックアウト(KO)マウス網膜への影響を調べた。RT-PCRではロテノンを投与したNrf2 KOマウス群において、野生型と比較してGfap、Vimentinの発現上昇を認め、免疫染色ではGFAPのシグナル増強を認めた。野生型と比較しNrf2 KOマウスのミュラー細胞の生存率はロテノン存在下で有意に低く、ロテノン30、100 uM下のミュラー細胞内ROSは有意に増加した。また、ロテノン投与6、24時間後のNrf2 KOマウスのミュラー細胞において神経栄養因子(Bdnf、Fgf2)の有意な発現上昇を認めた。

自由記述の分野

緑内障

研究成果の学術的意義や社会的意義

酸化ストレスに脆弱なNrf2 ノックアウト(KO)マウスを用い、ミトコンドリア電子伝達系Complex I阻害剤ロテノンによる酸化ストレスの網膜への影響を検討した。
ロテノン存在下、Nrf2 KOマウスのミュラー細胞では神経栄養因子の発現が増加し、神経保護に寄与することが示唆された。酸化ストレス下のマウス網膜において、野生型ではKeap1-Nrf2を介した抗酸化機構が働き、一方Nrf2 KOマウスではグリア細胞において神経栄養因子の発現が増加して神経保護に影響すると考えられ、緑内障患者における病態解明に役立つことが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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