研究課題/領域番号 |
21K09820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
天野 修 明海大学, 歯学部, 教授 (60193025)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | セプトクラスト / 血管内皮細胞 / 表皮型脂肪酸結合蛋白 / 軟骨内骨化 / マウス |
研究成果の概要 |
本研究では成獣マウスの脛骨近位骨端板組織でセプトクラストはインテグリンα2を介して軟骨基質にも接着し、基質吸収の足場を形成していることが示唆された。また、セプトクラストと隣接する血管内皮細胞の基底膜が不連続であることがわかり、セプトクラストによる軟骨基質貪食と毛細血管伸長が連動していることが強く示唆された。胎児マウスのメッケル軟骨吸収過程においてもセプトクラストが関与していることが明らかになり、頭蓋底と顎関節においても解析を進行している。また、セルソーティングにより骨端板組織よりペリサイトとセプトクラストの単離と遺伝子変動の解析を進行中である。
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自由記述の分野 |
口腔解剖学 口腔組織発生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は国際学術雑誌2編に公表された。本研究では、軟骨内骨化とメッケル軟骨消失過程における軟骨吸収細胞septoclastと血管内皮細胞と軟骨基質との関連を明らかにした。この結果は、血管網の発達や変化が発生や生理的な変化のみならず、組織再生にも応用されうる重要な知見の提供に寄与できる。また、セルソーティングによりセプトクラストを単離し培養する実験が進行中で、ペリサイトからセプトクラストの分化機構を明らかにできれば、血管系が重要な骨発生や骨吸収との調節機構の解明にも伸展でき、近年特に知見が増加している脳血管のペリサイトについて多くの情報を共有できる。
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