研究課題
申請者らは口腔扁平上皮癌、特に浸潤部において異常活性化したYAPシグナルが機械感受性カルシウムイオンチャネルを介して腫瘍細胞の増殖を促進することを報告した。その研究過程において、発癌の初期段階からYAPシグナルが異常に活性化していることを見出した。本研究では、異常活性したYAPシグナルの細胞異型への関与とその機序を解明することを目的とする。令和4年度は口腔扁平上皮癌細胞株を用いて、YAPが細胞異型に関与することを明らかにした。加えて、YAPが細胞の極性に関わる因子の発現に関与することを見出した。
2: おおむね順調に進展している
YAPシグナルが細胞異型および細胞極性に関与する因子の発現に関与することを明らかにした。現在、YAPシグナルがこれらに関与するメカニズムの解明を進めたい。
今後の研究課題として、YAPシグナルが細胞異型および細胞極性に関与するメカニズムの解明を進める。
令和4年度は培養細胞を用いた発現解析を主に実施したため、次年度使用額が生じた。令和5年度はYAPシグナルが細胞異型およびEMTに関与するメカニズムの解明を予定しており、その費用に充てる予定である
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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