• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

多色細胞系譜追跡法を用いた歯肉接合上皮の細胞供給システムの解明と幹細胞の同定

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K09899
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

山本 松男  昭和大学, 歯学部, 教授 (50332896)

研究分担者 美島 健二  昭和大学, 歯学部, 教授 (50275343)
田中 準一  昭和大学, 歯学部, 准教授 (40710166)
相澤 怜  昭和大学, 歯学部, 助教 (80710673)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード歯周病 / 接合上皮 / 幹細胞 / 多職細胞系譜追跡
研究成果の概要

異物の侵入の防御を果す接合上皮組織を維持する幹細胞の存在や細胞供給システムの解明を多色細胞系譜追跡法で行った。マウス上顎臼歯は、基底層から歯肉溝までの全細胞が1つの幹細胞に由来する接合上皮クローン細胞集団の約12個によって取り囲まれることが明らかになった。また、Wnt反応性と報告された接合上皮幹細胞は、外側基底板のエナメル質から最も離れた端にありβカテニン陽性細胞であった。クローン細胞集団形成は、約24週で幹細胞により生み出された細胞で満たされ、その空間的な広がりは基底部より歯冠側方向的に進展するだけではなく水平的にも拡大し、全体として不規則な葉状の細胞塊を形成することが明らかになった。

自由記述の分野

保存治療系歯学関連、歯周病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

国民の8割が罹患しているといわれる歯周病は歯の喪失の原因だけではなく、その慢性炎症は、糖尿病や非アルコール性肝炎、がん、アルツハイマー病など様々な疾患に悪影響を与えると考えられている。歯周病は、デンタルプラークの慢性的な存在により惹起される歯肉縁症から始まるが、この防御には接合上皮の物理的バリアーが重要である。しかし、接合上皮が維持される仕組みについては不明な点が多い。接合上皮組織の維持機構について幹細胞を中心とした詳細なメカニズムが明らかになれば、歯周病の予防や治癒促進、再生、老化に対する対応の基盤となり、学術的および社会的な意義は大変大きい。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi