われわれは国際研究プロジェクトとしてリバプール大学と共同で、STR/ortマウスで顎関節の下顎頭吸収を自然に発症するかどうかを調査しSTR/Ort マウスは、対照として使用した CBA マウスよりも 20 週齢以降に下顎頭吸収 の発現が高いことを見出した。また、選択的にアグリカネーゼを阻害する[-1A] TIMP-3 がSTR/Ort マウスの 下顎頭吸収の進行を抑制することを明らかにした。 これらの研究データは、アグリカナーゼが下顎頭吸収における主要な軟骨分解酵素であること、[-1A] TIMP-3 が 下顎頭吸収の有効な治療になりうる可能性を示唆している。
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