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2023 年度 研究成果報告書

ヒト歯髄由来幹細胞から神経系細胞への分化誘導と特性解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K10172
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関日本大学

研究代表者

白川 哲夫  日本大学, 歯学部, 特任教授 (00187527)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードヒト歯髄 / エピジェネティクス / 間葉系幹細胞 / 神経細胞 / レット症候群
研究成果の概要

レット症候群女児および健常女児の歯髄由来の間葉系幹細胞(MSCs)について、幹細胞専用培地を用いて培養したのち細胞表面抗原の発現を調べた。88種の抗原のうちCD69のみがレット症候群女児由来MSCsに強発現していた。CD69mRNA量はTNF-α刺激に対し濃度依存的に増加した。レット症候群女児由来MSCsの不死化ならびに神経細胞への分化誘導を目的としてhTERT遺伝子導入を試みた。健常女児由来MSCsについてG418耐性のhTERT遺伝子導入細胞を得ることができた一方で、レット症候群女児由来MSCsでは同遺伝子導入の過程で細胞の活性が著しく低下し神経細胞への分化誘導には至らなかった。

自由記述の分野

小児歯科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

レット症候群女児歯髄由来の間葉系幹細胞(MSCs)について、健常女児歯髄由来のMSCsと比較して明らかに増殖能が低くまた老化が早いことに加えて、Lipofectamineによる遺伝子導入処理に脆弱であることが判明した。レット症候群女児由来MSCsに強発現していたCD69はリンパ球の早期活性化マーカーとして知られているが、レット症候群の症状や遺伝子導入処理での細胞脆弱性との関連は不明である。CD69については近年、脳常在性の制御性T細胞での発現が報告されており、制御性T細胞が脳内での過剰な炎症反応を抑制していることが示唆されることから、レット症候群の病態解明における標的分子の1つと考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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