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2023 年度 研究成果報告書

生活習慣病の予防法確立を目指した経年的口腔内細菌叢変化と生活習慣病の関係解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K10202
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

小林 恒  弘前大学, 医学研究科, 教授 (50234860)

研究分担者 福田 はるか  弘前大学, 医学部附属病院, 医員 (60816594)
秋山 なつみ  弘前大学, 医学部附属病院, 医員 (80867375)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード口腔内細菌 / β多様性解析 / 生活習慣病 / 脂質異常症 / 動脈硬化 / 糖尿病 / 歯周病
研究成果の概要

生活習慣病として脂質異常症、動脈硬化、糖尿病について横断的・縦断的に口腔内細菌叢との関係を解析した。細菌叢の多様性を統計学的に解析すると、何れの疾患でも細菌叢に差を認めた。脂質異常症発症には細菌叢の違いが影響していた。特定細菌の探索に関して群間比較分析と多変量解析の結果から、Megasphaera属が脂質異常症の発症に関連していた。動脈硬化に関しては歯周病菌が関係していることがわかった。糖尿病に関しては細菌属としてはLactobacillus属が関係していた。舌苔の歯周病菌数を比較したところ、歯周病の有無と有意な関連を認め、生活習慣病の予防として歯周病の制御が重要であると考えられた。

自由記述の分野

口腔科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

腸内細菌はいわゆる一つの臓器として様々な疾患と関係し、腸内環境を整えるヨーグルトのようなプロバイオティクスに関する研究が多くなされている。近年、口腔内細菌も腸内細菌と同様に様々に全身疾患と関連していることが報告されている。特に一部の歯周病菌が認知症,動脈硬化に関与するとともに腸内細菌へも影響を及ぼすことが明らかとなっている。本研究成果から特定の細菌だけではなく口腔内細菌叢全体が変化する多様性が生活習慣病の発症に影響を及ぼしていることを縦断研究から明らかとした。
口腔は腸内と違い、直接関与できる部位であることから口腔衛生の向上による生活習慣病予防の可能性があることは社会的意義が大きいと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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