研究課題/領域番号 |
21K10381
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研究機関 | 東北文化学園大学 |
研究代表者 |
小野部 純 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 講師 (30433519)
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研究分担者 |
平山 和哉 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 助教 (40881628)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 災害避難 / 車中泊 / 下肢血流 / 深部静脈血栓症 / 姿勢 |
研究実績の概要 |
本研究の研究課題は「自然災害避難時におけるcovid19対策として車中泊の安全活用法の確立」であり、研究の目的は車中での種々の条件が下肢血流に与える影響を明らかにし、自然災害避難時における感染対策として車中泊の安全活用法を明らかにすること」であった。なお、研究は①車中泊条件が下肢血流に与える影響を明らかにする、②下肢血流低下の予防具(弾性着衣)使用が①に与える効果を明らかにする、③下肢血流への影響を最大限軽減できる条件の確立(姿勢、弾性着衣の有無を含む)を計画していた。 研究の予定は、2021年度には前述した研究①を行い、2022から2023年度にかけて研究②、③の実施を予定していた。しかし、2021年度は予定していた測定機器の変更に伴い、実験計画の再検討を行うことになり、新たな測定装置での安定した測定方法の検討を行った。その結果、当初予定していた機器と同程度の測定を行えるまでには至った。ただし、本結果はあくまで前実験であるために、業績発表にまでは至っていない。研究計画から進行が遅れる形となっているが、2022年度からは計画していた研究を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、「自然災害避難時におけるcovid19対策として車中泊の安全活用法の確立」を研究課題とし、車内での様々な姿勢においての下肢血流の変化を測定し、深部静脈血栓症のリスクを最小限にしながら、感染症対策としての車中泊の利用を確率することであった。そのため、本研究では、下肢血流を測定する計測器が必須であった。しかし、本研究で当初使用を想定していた機材が、研究費の都合により変更せざるをえない状況となった。2021年度は新たな測定機器の選定を行うところから始めた。その結果、予算内で購入可能な機材を選定するにいたり、導入した。しかし、機種変更に伴い測定方法の見直しにも迫られ、プレ実験を繰り返し行い、本実験に向けての準備を行った。なお、本研究は車内にて下肢の血流速度を計測する密室空間での実験を計画していた。そのため、新型コロナウイルス感染症へのリスク配慮などから、実験は著しく滞る状況となってしまった。結論とて、本研究の2021年度の研究実績は、機器の選定と実験方法の再検討にとどまる結果となった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、2021年度の検討したあらたな実験機材と実験方法により本実験に取り組む予定である。 当初の計画では、2021年度には、「研究1車中泊姿勢が下肢血流に与える影響の調査」を行う予定である。 2023年度には、2022から2023年度で実施予定であっ「研究2 下肢血流低下の予防具(弾性着衣)使用が研究1に与える効果の調査」と「研究3 下肢血流への影響を最大限軽減できる条件の確立」に取り組む予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2022年度では、当初の予定通り弾性ストッキングなどの種々の下肢血流改善用具の購入を予定している。また、当初は2021年度に購入予定であったタブレットPCと参加者謝礼品を購入してないために、2022年度に購入予定である。
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