研究課題/領域番号 |
21K10478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
佐藤 倫広 東北医科薬科大学, 医学部, 講師 (70717892)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高血圧 / 新型コロナ / 感染症 / 社会活動制限 / 緊急事態宣言 / 血圧 |
研究成果の概要 |
妥当性を確認した保険者データベースから、75歳未満の日本人157,510人のデータを抽出した。収縮期血圧は2015~2018年度に直線的に上昇したが、2020年時点ではそのトレンドを超えて約1~2 mmHgさらに上昇していた。共分散構造分析を用いたところ、高血圧治療薬非服用者において2019年度のBMIおよび収縮期血圧レベル低値は2020年度のBMI上昇率の高さと関連した。大迫研究データを解析したところ、高血圧治療割合が上昇し、朝家庭収縮期血圧は2016年に比べ2021年に低下していた。一方、高血圧未治療者に限ると、女性でのみ、2021年時点で朝家庭収縮期血圧が上昇していた。
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自由記述の分野 |
疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会活動制限下での血圧上昇は、男性に比べ、女性でより明瞭であったことから、社会活動制限下では特に女性における血圧管理に注意を払う必要性が明らかとなった。また、喫煙、飲酒、運動習慣といった生活習慣を時間依存性共変量として調整後も2020年時点での血圧上昇が消失しなかったことから、社会活動制限下の予測モデル確立にはメンタルヘルスに関わる指標が必要と考えられる。また、大迫研究の結果から、適切な高血圧治療の普及が、社会活動制限下の血圧上昇を抑制するために必要と考えられた。
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