Orbitrap LC-MS/Mを使用した薬物スクリーニングメソッドの開発として、ミックスモードカラムを利用した保持・分離条件を確立し、カラムの付替えをせずに2つの溶出時間が得られるメソッドを開発した。その分離・分析条件を用いて、司法解剖の鑑定のための薬毒物スクリーニングを施行し、約800例分のスキャンデータを蓄積した。死因別にそれらのデータを網羅的に解析したところ、死因によって減少傾向または上昇傾向にあるいくつかの化合物が見出されたが、その特異性は完全ではなく、腐敗による影響の除去が大きな課題となった。
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