研究課題/領域番号 |
21K10548
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
柴田 しおり 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (70254480)
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研究分担者 |
山下 裕紀 関西医科大学, 看護学部, 准教授 (40326319)
澁谷 幸 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (40379459)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 身体感覚 / 看護基礎教育 / 技術習得 / 「動き」の支援技術 |
研究実績の概要 |
文献検討により、国内の看護教育分野で動きの支援技術がどのように教育されているか、またキネステティクの概念がどのように活用され・効果が見出されているかを考察した。 「ボディメカニクス」の原理を活用するという教育だけでは、限界があるという論説が散見されてはいるが、具体的な教育方法やアセスメント・実践に活用可能な概念を具体的に示した研究は見当たらなかった。また、動きの支援技術教育におけるキネステティク活用の可能性は認められる一方で、看護基礎教育に効果的なプログラムはされた報告はなく、臨床においては体験的に有効性を感じるものの実践に位置づくには困難がある現状と推察された。この状況は数年前から、変わらない状況であり、基礎技術教育でのプログラム化の意義を再確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者が病気療養のため令和3年4月から12月まで休職しており、研究推進が不可能であった。また、令和4年1月から3月までは業務内容を制限していたため、計画に沿ったデータ収集のための準備としての備品購入(機種選定から実質的購入手続きまで)の実施にとどまった。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度に予定していた臨床看護師の移動の援助技術の現状を明らかにすることを今年度の目標とする。それ以降、各年度の計画を1年ずつ繰り下げ、繰越し申請をして令和6年度に終了することを目指す。また、プログラム開発に向けて、①キネステティクが看護の教科書に導入されているドイツで「動きの学校」を主宰している方とアクセスし、ドイツの看護基礎教育における「動きの支援」の学習について、情報を提供していただく、②移動の援助技術に精通した人材を研究組織に加え、より実践的で活用可能な教育プログラムの精錬を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
1名、新たに研究分担者を追加したので、分担金が必要となった。また、遅れている計画を推進するために、「ドイツで動きの学校」を主宰している専門家から、情報提供及びアドバイスをいただく計画を追加したことで、謝金(オンラインミーティング、通訳1名必要)を支払う必要が生じた。
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