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2021 年度 実施状況報告書

「新人看護師と患者のコンフリクト」に対する教育介入モデルの有用性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K10647
研究機関四條畷学園大学

研究代表者

宇野 真由美 (岩永真由美)  四條畷学園大学, 看護学部, 准教授 (50425047)

研究分担者 西尾 ゆかり  四條畷学園大学, 看護学部, 講師 (70437169)
藤永 新子  四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (70508663)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードコンフリクト / 看護師患者関係 / 教育介入 / カードゲーム
研究実績の概要

申請者らは、臨床で日常的に経験する新人看護師と患者のコンフリクトに着眼している。学術的背景は、看護学や社会学、経営学を基にした申請者の複数の報告と「看護師と患者の認知に基づくサファリングと良好な相互作用モデル」(図1)の構築(宇野 2018)である。「研究の目的」は、「看護師と患者の認知に基づくサファリングと良好な相互作用モデル」(宇野 2018)に基づき、新人看護師と患者のコンフリクトへの「教育介入モデル」を作成するため、多種多様な模擬のコンフリクト(4カテゴリー、60アイテム)が経験できるカードゲームの有用性を明らかにすることである。
2021年度の「研究実施計画」は、対面式カードゲームを50組に行い、前後比較の記述調査としてテキストマイニングと関連解析の対応分析を行い、補助データとして録画の発話や表情を分析することである。記述調査の構成は、トーマス(2015)のTKI(トーマスキルマンコンフリクトモード検査)を基に看護場面に置き替えて申請者らが作成をした。これについては、An Effective Card Game for Conflict Resolution Between Nurses and PatientsとしてInternational Journal of Nursing & Clinical Practicesに論文報告をした。
教育介入ツールのカードゲームの実施については、今般のCOVID-19の影響により、予定をしていた研究協力者数には至らなかったものの、介入を行うことはできた。
その結果、グループでのゲーム中の雰囲気により、ゲーム後のTKI選択モードへの影響が見られたため、一定の効果が示唆されたと判断し、現在学会報告へのエントリ中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度については、カードゲームの作成および実施・評価という進行としては順調ではあるものの、今般のCOVID-19の影響により、予定をしていた研究協力者数には至らなかった。そのため、データ数を増やすためにも2022年度も引き続き、2021年度に予定した研究のカードゲームによる教育介入評価をする必要がある。従って、進捗状況としてはやや遅れていると判断する。

今後の研究の推進方策

COVID-19の影響により、2021年度に予定をしていた研究協力者数には至らなかったため、データ数を増やすためにも2022年度も引き続き、カードゲームによる介入評価研究を実施する。
2022年度は変更なく、オンラインゲームによる介入評価を実施する予定である。予定通り、オンラインゲームの制作をし、2022年度予定の介入ができる準備は整っている。感染による社会情勢を鑑みつつも、研究依頼を進めていく予定である。2022年度に予定しているオンラインゲームは、直接対面でゲームをするということではなく、個人のPCを利用して実施することができるため、協力への理解が得られやすいと想定している。

次年度使用額が生じた理由

2022年度については、オンラインゲームの研究協力依頼に伴うデモンストレーションとして、各施設に説明に行きます。その際のノートパソコンが必要です。その他、予定通りの謝礼や共同研究者とのミーティングに伴う費用、学会報告、海外論文報告の諸費用等を考えています。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] An Effective Card Game for Conflict Resolution Between Nurses and Patients2021

    • 著者名/発表者名
      Mayumi Uno*, Shinko Fujinaga and Yukari Nishio
    • 雑誌名

      International Journal of Nursing & Clinical Practices

      巻: 8 ページ: 336-342

    • DOI

      10.15344/2394-4978/2021/336

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2022-12-28  

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