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2023 年度 実施状況報告書

女性看護師における手の冷たさのメカニズム解明と交感神経活動に着目した改善策の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K10650
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

鈴木 みゆき (岡みゆき)  兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (30510987)

研究分担者 鷹股 亮  奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (00264755)
土田 敏恵  兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (10461170)
徳重 あつ子  武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (30555644)
伊部 亜希  敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (80452431)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード女性看護師 / 看護師 / 手 / 手の冷たさ / 交換神経 / 冷え
研究実績の概要

研究全体の目的は、①就労中の女性看護師の業務、就労環境、交感神経活動、血流量、手の皮膚温の関連を明らかにすること、②手の冷たさがある女性看護師の寒冷血管反応を明らかにすること、③結果から交感神経活動を踏まえた手の冷たさの改善策を開発し、予備研究を実施して交感神経活動、血流量、手の皮膚温を指標として最適法を見出すことである。そのために、「病院での観察研究」、「学内・人工気象室での実験研究」、「手の冷たさの改善策の開発と予備研究」の3つのステップから研究を構成している。
2023年度は、前年度までに行った学内・人工気象室での実験研究の解析を中心的に行った。女性看護師における冷水負荷の繰り返しによる反応性をみるために、とりわけ、毛細血管血流と主観に着目して、看護援助時に手の冷たさを生じやすい人とそうでない人の比較を通して評価した。その結果、手の冷たさを生じやすい人とそうでない人では、冷水負荷後の毛細血管血流や主観評価に差異が認められた。手の冷たさを生じやすい人はそうでない人に比べ、冷水負荷2回目以降で手の冷たさを感じ、3回目以降で手の温熱的快感の評価が低かった。毛細血管血流は、4回目に有意差が認められた。通常、冷え症を対象とした冷水負荷試験の研究報告は、1回の冷水負荷試験により評価され、報告されることが多い。就労している女性看護師の看護援助時の手の冷たさを生じやすい人とそうでない人との間では、1回の冷水負荷でなく繰り返しの負荷により、複数回目以降に生理学的指標、主観評価に違いが生じてくる可能性が示唆された。本件について学会発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2021年度・2022年度冬季の新型コロナウイルス感染症の流行と研究実施時期に重複が生じたことにより遅れが生じた。2023年度においては、データ解析に想定以上の時間を要したため前年度までの遅れが解消できていない。

今後の研究の推進方策

2024年度が科研本研究課題の最終年度となるため、年度前期に倫理審査を受け、年度後期の主に冬季にデータ収集を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究の遅れに伴い、未使用額が生じた。未使用分は、次年度後期に予定している観察研究の経費として使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Evaluation of Reactivity to Repeated Cold Immersion in Female Nurses Prone to Cold Hands: Capillary Blood Flow and Subjective Assessment2024

    • 著者名/発表者名
      Miyuki Suzuki1, Miwa Mitoma, Aki Ibe, Akira Takamata, Atsuko Tokushige, Toshie Tsuchida
    • 学会等名
      27th EAST ASIAN FORUM OF NURSING SCHOLARS (EAFONS)
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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