研究課題/領域番号 |
21K10693
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
濱野 初恵 富山県立大学, 看護学部, 助教 (10846158)
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研究分担者 |
岩本 健嗣 富山県立大学, 工学部, 准教授 (40553136)
上村 一貴 富山県立大学, 工学部, 講師 (50735404)
片田 裕子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (60436780)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | フットケア / 糖尿病足病変 / 看護実践能力 / 教材開発 / 多職種連携 / 運動学的視点 / インタラクションデザイン |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、運動学的視点に着目した看護師のアセスメント技術習得に向けた学習教材を開発し、その教育効果を検証することである。令和3年度は、研究1段階目として糖尿病患者にフットケアを実施している看護師を対象に、フットケア実践状況や多職種との連携状況、実践能力向上のための学習ニーズを把握するため実態調査を行った。 医療機関にて糖尿病患者のフットケアに携わる看護師15名にインタビューガイドに基づき、半構成的面接を実施した。質的帰納的に分析した結果、フットケアを実践する中での困難感および多職種連携によるフットケアの重要性、運動学的視点を活用した学習ニーズの特徴を明らかにした。 研究結果および先行研究を基に、糖尿病患者のフットケアに携わる看護師を対象とした教材のモデル案を作成した。このモデル案は成人学習理論・インタラクションデザインなどを理論的基盤とし、変容的学習によって看護師のフィジカルアセスメント能力向上を図るとともに、フットケアにおける多職種介入によるチームアプローチの強化を目指す内容としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和3年度に計画していたインタビュー調査については、研究対象者の確保が順調に進んだことから、予定していたデータ収集を早期に終了することができた。現在データ分析を基に、教材開発に向けた素案が完成、対象となる看護師へのヒアリングも終了している。現在は、研究2段階目の教材開発に向け、専門者会議を行っている。また、カメラなどの教材開発に必要な物品も購入が済んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
データの分析結果に基づき、研究結果の整理と考察を進める。また、研究結果を国内外の学会での発表および論文執筆を行い、研究成果を広く発信していく。 教材開発については、理学療法士等と連携し、抽出した教育ニーズに基づき試作を開発する。その後、看護師へのヒアリングを行い、教材の完成を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、情報収集および医療機関への打ち合わせ等の活動制限など研究計画に変更が生じた。そのため、主に交通費、人件費・学会参加費が発生しなかったことが、次年度使用額が生じた理由である。次年度は、新型コロナウィルス感染拡大の状況をみながら、研究の遂行に必要な準備と教材開発に向けた研究活動を充実させていく予定である。
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