研究課題/領域番号 |
21K10702
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研究機関 | 人間環境大学 |
研究代表者 |
鈴木 善博 人間環境大学, 看護学部, 講師 (60780111)
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研究分担者 |
北島 剛司 藤田医科大学, 医学部, 教授 (40360234)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 概日リズム睡眠・覚醒障害 / 精神看護 / 不眠症 / 思春期 |
研究実績の概要 |
本研究は、思春期の子どもの概日リズム睡眠・覚醒障害を改善するためのケアプログラムの開発を目的とする。1か月間の入院中、全5回からなる短期認知行動療法的アプローチを実施し、その効果の検証を行う。また、介入後1年間の追跡研究を行い、障害の再燃への影響を明らかにする。 概日リズム睡眠障害の子どもが受診や入院するケースは増え続け、看護師のケアの需要は高まっているものの、看護師の基礎教育の中で概日リズム睡眠・覚醒障害のケアに必要な睡眠日誌や光療法の教育内容はほとんどない。臨床ではどうケアをして良いのか戸惑いの声もあるため、本研究のケアプログラムが作成すれば、看護師による概日リズム睡眠・覚醒障害のケアの実践が可能になる。 一次研究では、思春期の子ども用の概日リズム睡眠・覚醒障害のケアプログラムを作成する。今までの研究の成果と、先行研究から思春期の子どもの概日リズム睡眠・覚醒障害のケアプログラムを作成する。睡眠障害の短期認知行動療法をベースにしながら、概日リズム睡眠・覚醒障害の子ども向けの障害教育、障害を受容するためのセルフモニタリング、今までこの障害と闘病した子どもの体験と看護師の共感的理解、子どもが自ら自分の生活行動を正すための工夫をプログラムの中で取り入れる。医学的な見地から共同研究者の北島教授をはじめ、研究に同意を得られた睡眠学会の認定医からの意見を聴取する。また、臨床で働く看護師から、ケアプログラムについての意見をヒアリングし、実践可能なケアプログラムを作る。現在は、ケアプログラムを作成し、日本睡眠学会の認定医3名から助言を頂き、プログラムの修正をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在は先行研究や文献からケアプログラムを作成する所まで進んでいる。日本睡眠学会の認定医3名からケアプログラムへの助言を頂いた。臨床で働く看護師からのヒアリングは、コロナの影響もあり進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
ケアプログラムへのヒアリングを看護師から行う予定である。当初看護師5名からのヒアリングを予定していたが、3名にする可能性もある。同時進行で倫理審査への準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの感染拡大に伴い、病院への部外者の立ち入りが制限されたことが原因っである。また、概日リズム睡眠・覚醒障害に悩む不登校の子どもを取り巻く環境がリモート授業により若干変わり、子どもの受診が減っていることもあり、研究の進行がおくれ、予算で購入を考えていたアクチグラフの購入も進んでいない。
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