研究実績の概要 |
1. 5施設の看護師84名に術後疼痛管理の実践28項目(112点満点)を調査. 平均点は51.2で先行研究(2015,2017)を大きく下回った. 薬物・非薬物療法の実施,カンファレンス開催等が高く,コミュニケーションスキルを要する説明等の実践が低かった.看護師の疼痛経験,近年の看護基礎教育,感染等の社会情勢,低侵襲手術の普及等の多層構造を加味した検討が必要. 外科系病棟看護師の術後疼痛管理の実践状況-近年の社会変化からの影響の考察-, 第43回日本看護科学学会学術集会 2.看護師84名への術後疼痛管理の困難について質的調査・質的帰納的分析を行い60コードから【鎮痛薬の効果判定や無効時・副作用への対策】【個人差のある主観的な痛み評価】【痛みの個人差を考慮した緩和ケア】【知識不足による非薬物的介入】【疼痛増強による離床推進】の5カテゴリーを抽出した. 外科系病棟看護師が捉える術後疼痛管理の実践における困難と対処, 第43回日本看護科学学会学術集会 3.手術患者164名の栄養指標を説明変数,術後疼痛の経過(NRS)を目的変数として分析. 術前BMIが低い方が術後疼痛が強く, POD1のTP,ALBの低下率が高いほど疼痛は低かった. 術後の蛋白異化作用が高いほど効率的な組織修復が図られ疼痛は低くなる可能性がある. 術後疼痛予測モデルの変数に術前栄養指標と栄養低下率を組み込む有用性が示された.Exploring the Association Between Postoperative Pain and the Nutritional Status in Patients Undergoing Laparoscopic Gastrointestinal Surgery, The 27th East Asia Forum of Nursing Scholars.
|