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2023 年度 実施状況報告書

隔離状態の重症患者と家族のこころを繋ぐ“遠隔ケア”プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K10750
研究機関大阪公立大学

研究代表者

井上 奈々  大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (80611417)

研究分担者 北村 愛子  大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90772252)
大江 理英  兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (20802416)
井上 敦子  大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (00844226)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード遠隔ケア / 重症患者 / 家族 / 隔離
研究実績の概要

2023年度は、重症患者と家族が必要と考える遠隔ケアについて、インタビュー調査を行う予定であったが、ICU入室患者・家族への調査協力に至らなかった。患者と家族へのインタビュー調査の協力が得られたのち、プログラムの実施ができるよう文献検討および看護師のインタビューで得られたケア内容からプログラムの基礎となるケア項目について検討を行った。ケア項目としては、モバイル面会を行うための家族への支援として、モバイル面会の機会を設ける、モバイル面会のデバイス設定を支援することが必要である。また、家族に対して患者の病態や病状の理解を促す支援として、画面に映る患者の様子を整え家族が落ち着いて面会できるようにする、画面を通じて患者の現状理解を促進することが必要である。そして、家族が患者が繋がりお互いに心を通わせることができるような精神的支援として、家族が患者と接近できた感覚がつかめるように仕向ける、患者と家族の気持ちを代弁する、家族の気持ちを支えることが必要である。最後に支援体制の構築に必要なこととして、医療者がモバイル面会に参加する体制を作る、モバイル面会の設備を整える、モバイル面会が必要な患者家族の情報共有を医療者間で行うことが必要である。これらに加えて、文献で明らかとなった意思決定支援と危機介入のケア項目を加えて、2024年度は患者・家族のニードを反映させたプログラムの基礎を構築して、その効果を検証することとする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

特に、ICU入室患者へのインタビューが困難な状況であった。

今後の研究の推進方策

2024年度は、患者と家族が必要と考える遠隔ケアについて速やかに調査を行う。継続してインタビュー調査を続けるとともに、研究結果に基づき、専門知識提供班(感染看護・家族看護CNS、医師、T-ICU集中治療部最高責任者)からのスーパーバイズをもとに内容を精査し、これまでに作成したプログラム案を修正する。
その後、速やかに②『隔離状態の重症患者と家族への“遠隔ケア”プログラム』を用いた遠隔ケアの実施し、各施設に所属するCNS(本研究プロジェクトチーム)または施設の協力者(看護師)からの意見を集約して、遠隔ケアプログラム評価を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

重症患者と家族への遠隔プログラムの実施が遅れており、それに必要なデバイスとその周辺機器の購入を延期したためである。2024年度にプログラム実施に必要な物品購入に使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] オンライン面会における遠隔ケアの実践的な取り組みについて2023

    • 著者名/発表者名
      井上奈々
    • 学会等名
      第19回日本クリティカルケア看護学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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