研究課題/領域番号 |
21K10921
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
嶋岡 暢希 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (90305813)
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研究分担者 |
渡邊 聡子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00382268)
西内 舞里 高知県立大学, 看護学部, 助教 (10783649)
岩崎 順子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (90584326)
徳岡 麻由 高知県立大学, 看護学部, 助教 (50910965)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 産婦健診 / 親 / 父親 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、周産期医療施設での出産後の両親を対象とした産婦健診ケアモデルを開発し、その有効性を検証することである。 R3年度は、周産期医療施設で展開される産婦健診時の看護支援を明らかにするために文献検討を行った。産婦健診はその背景から、母親のメンタルヘルスを中心としたアセスメントと地域連携による支援展開が中心となっており、父親を含めた親を対象とした産婦健診に言及したものはみあたらなかった。一方で、妊娠中から妻への共感性を高める支援や、出産後のバースレビューを通して父親としての意識を高める支援についての研究結果が明らかにされており、父親を含めた看護の必要性はあるものの、一般的には普及していない現状があると考えられた。 また本研究では、前研究課題である乳児期の子どもを育てる親のMasteryについて分析を継続しているが、父親のMasteryは職業の有無や健康状態などに影響を受けること、乳児の月齢や栄養方法によって育児スキルの向上や、親としての自立が高められること等が示唆された(論文査読中)。これらの父親の特性を踏まえて、産婦健診時のケアモデルを検討する必要がある。 本研究では、周産期医療施設で展開される産婦健診時の看護支援を、看護者へのインタビューから抽出することも目標としている。父親を含めた看護支援について一般的に普及していない実情も踏まえ、母親と父親を含めた看護支援を実際に行っている母性専門看護師や、エキスパート助産師、地域での新生児訪問やアウトリーチによる産後ケアを担当している助産師を対象としてインタビューを実施していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度、看護者のインタビューを実施することを目標としていたが、対象の選定や実施方法について、新型コロナウィルス感染症の状況も踏まえ、決定することができていない。
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今後の研究の推進方策 |
看護者へのインタビューは、看護実践状況を把握している周産期医療施設の管理職に依頼し、対象者を選定していただくことに加え、感染に影響を受けない遠隔でのインタビュー調査で行うことへの協力を依頼する。
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次年度使用額が生じた理由 |
R3年度に実施できていないインタビューを実施するため、それに伴うデータ管理、テープ起こし等の経費に使用する。
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