本研究では脳性麻痺児の心拍変動と活動量の測定を通して、自律神経活動の概日リズムの特徴とその要因を調べた。自律神経活動の特徴については、睡眠中を含めた測定期間全体で交感神経活動が亢進している状態が示唆された。一方、概日リズムについては脳性麻痺児、定型発達児ともに、交感神経活動において覚醒時間帯は上昇し、睡眠時間帯は低下する周期性を認めた。睡眠覚醒行動においても24時間周期の概日リズムを示した。今回対象となった子ども達は全員が平日は毎日通園、通学をしており、規則正しい入眠覚醒時刻と生活習慣が概日リズムに形成に影響を与えた可能性が示唆された。
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